3000年に一度、気の遠くなるような周期で太陽系に近づいてくるジザベル彗星。その時期にあわせるかのように次々と冥王星の通信所が破壊されていく。 冥王星では他星人はドーム都市でしか住むことができない、目撃者によると防寒具をつけない人間が通信所に向かって走っていたという、現場から発見されたのはミイラの破片だった。しかし、冥王星人特有の厚い毛に覆われたものではなかったが、冥王星に伝わる「戦士の谷間」から死人がよみがえる、という伝説に火をつけるには十分だった。
事件はフューチャーメンに託された。調査の結果、ミイラは火星のものだった。しかも、催眠術で指令をインプットされた微生物が操っていた。火星+催眠術・・・この事件の裏にはやはりあの男が絡んでいた。しかも、目的は太陽系侵略だった。
互いに人質を取り合うなど頭脳戦が繰り返される。「戦士の谷間」の伝説とは?あの男のとる不可解な行動は?冥王星の運命は?

このストーリーを知っている人は日本でも、いや世界でもわずかでしょう。なぜなら1983年に発売された「キャプテン・フューチャー・ハンドブック」の中で野田昌宏氏の作品として(昔話のシーンで多少の間違いがあるのはご愛嬌ですね)掲載されたものだからです。現在復刊ドットコムなどでキャプテン・フューチャーシリーズの復刊、DVD化などの話はありますが、キャプテン・フューチャー・ハンドブックは現存されているのは100か200部くらいでしょう(無論復刊の話はありません)。ローダンのように大勢の作者がいろいろなストーリーを書いているのならともかく、これをあわせてもキャプテン・フューチャーは「小惑星要塞を粉砕せよ!(ウェルマン氏)」以外はすべてハミルトン氏(1977に死去)の作品です。21世紀になりキャプテン・フューチャーを継承するものがいない今、この作品がキャプテン・フューチャーとして世にでた最後のものでしょう。

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