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キャプテン・フューチャーについて思う


私とキャプテン・フューチャーの出会いは昭和50年よりは前であろうか、当時小学生の私が図書館で借りてきた「宇宙FBI(偕成社、絶版)」早川文庫でいうところの「謎の宇宙船強奪団」である。そのほか他社の子供向けの本も読んだが、昭和53年NHKで放映したキャプテン・フューチャーを何気なく見たときサイモン教授の姿からこのストーリーのすべての記憶が甦った。
以後、早川文庫で手に入ることを知り、図書館にリクエストを入れ読めるものはすべて読んだ。物理や化学に妙な知識があるのはこのときのものでる。余談ではあるが昭和54年夏休みの宿題であった「絵」に月からコメット号が飛び立つものを描き、市で表彰を受けたのもこの頃であった。
大学に入り、バイトなどで少々の金も入り早川文庫を買い始めた。しかし、「キャプテン・フューチャー・ハンドブック」に会えない。当時は早川文庫で発売されるものとばかり思っていたので、昭和58年にSFマガジンで発表されたことを知ったのは平成になってから、暇を見ては神田や早稲田をさまよい歩いたがぜんぜん見つからない。ネットなどで簡単なストーリーは知っていたが、やはり本物が読みたい。某オークションで4万円を使い落札したのは平成12年になっていたが、すでにぼろぼろ・・・なんとか読めるという程度のしろものであった。(後にリンク貼らせていただいている木下氏からちゃんとしたものをいただきましたが)手に入れたときはこれをもって墓場まで行きたい、そんな心境にもなったものだ。
キャプテン・フューチャーはハミルトンの失敗作という人もいます。私自身後半の作品には(特に中篇作)には物足りなさを感じるものがあります。しかし、星間パトロール〜キャプテン・フューチャー〜スター・キング〜スター・ウルフへと作品が進化していて、違うストーリーなのに同じ匂いを感じます。作者のそのときの心境が作品に現れているのではいのでしょうか、星間パトロールが発表されたときはまだ冥王星すら発見できていなかった時代です。「時果つるところ」「フェデッセンの宇宙」「虚空の遺産」など、この世界の中では傑作と呼ばれるものの中に「キャプテン・フューチャー」は入っていないかもしれません。しかし、ハミルトン氏の作品の中でこれだけ長期に渡って連載されたものも他にありません。日本では今ひとつマイナーな作品ですが、海外特にヨーロッパでは日本のアニメを含めて高い評価を受けている作品です。
昨年、BS2で再放送され当時の気持ちになれたのは私だけではないでしょう。いろいろな噂もありましたけれど涙のでる思いで見たものです。よく「女をやめるかタバコを選ぶか」で悩む人はいますが、「女かフューチャーか」といわれれば私は間違いなくフューチャーを選びます。(これまでにそれだけの女に出会ったことがないからかもしれないが(笑))
私にとってキャプテン・フューチャーは特別なものです。今からグッズをすべて集めたいとかいうつもりはありませんが、一人でも多くの人にこの作品を知ってもらいたい。好きになって欲しいとまでは言いませんが知って欲しい。私の知らないことを教えてくれるような人にめぐり合いたいですね。


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